1. オンライン資格確認関連FAQ
Q1-1: オンライン資格確認で「該当条件なし」と表示されるのはなぜですか?
A: 役所に確認済みで資格情報があるにもかかわらず「該当条件なし」と表示される場合、システムへの情報反映に時間がかかっている可能性があります。システムに反映する時間は弊社では分かりかねるため、支払基金が発行している「運用時のヘルプガイド」を参照するか、**オンライン資格確認等お問い合わせ窓口(電話番号:0800-080-4583、メール:contact@iryohokenjyoho-portalsite.jp、対応時間:月~金 8:00~18:00、土 8:00~16:00 ※いずれも祝日を除く)**に問い合わせてください。
Q1-2: 顔認証付きカードリーダーが赤く点滅して動作しません。
A: 顔認証付きカードリーダー(例:アルメックスのマイナタッチ)の電源をオフにし、資格確認端末をシャットダウンします。その後、カードリーダーの電源をオンにし、資格確認端末の電源をオンにする順で再起動してください。これで復旧しない場合は、カードリーダーのメーカー(アルメックスなど)に問い合わせてください。
Q1-3: 資格確認端末のデスクトップ画面が表示されません。
A:
• CPU切替機を使用している場合、CPU切替機に接続されているケーブルを全て抜き差ししてから、各機器(カードリーダー、資格確認端末、レセコン)を正しい順序で再起動してください。
• Windowsログイン画面でパスワードを要求される場合は、パスワードを入力しログインできるか確認してください。自動ログイン設定(netplwiz)やパスワードの期限が永続化しているかを確認し、設定上問題がなければ再起動を試すことで解決する場合があります。シャットダウン操作を行わずに電源を切った場合に発生することがあるため、正しいシャットダウン操作を行ってください。
• モニターケーブル(HDMIなど)の接続が緩んでいることが原因で画面が真っ暗になる場合があります。ケーブルをしっかりと差し込み直してください。
Q1-4: パスワード期限切れのメッセージが出た後、レセコンと連携できなくなりました。
A: パスワードを元に戻し、資格確認端末の「マイコンピュータ右クリック→管理→ローカルユーザーとグループ→ユーザー→OqsComApp」を選択し、パスワードを無期限に設定してください。その後、netplwizでオートログインを設定すると、レセコンとの連携が復旧する場合があります。
Q1-5: 顔認証付きカードリーダーでネットワークエラー(例: 「011ネットワークエラー」「ネットワークに到達できません」)と表示されます。
A:
• VPNルーターのランプ状態を確認してください。 POWER, NETWORK, WAN, APP2の4つのランプが全て緑色に点灯しているか確認します。もしオレンジ色や消灯しているランプがある場合、VPNルーターや上位ルーター(HGW、モデム、光電話ルーターなど)の電源を入れ直し、再起動を試してください。APP2が点灯するまでに数分かかる場合があります。
• LANケーブルの接続を確認してください。 資格確認端末やカードリーダーに接続されているLANケーブルが抜けていないか、正しく接続されているか確認し、抜き差しを試してください。特に、VPNルーターの正しいLANポート(LAN1など)に接続されていることを確認してください。
• 資格確認端末の放電作業を試してください。 資格確認端末の電源ケーブルを抜いた状態で電源ボタンを数回長押しして放電作業を行うことで、静電気が除去され、ネットワーク認識が回復する場合があります。
• Windows Updateが原因である場合、特定の更新プログラム(例: KB5019966)が原因で発生することがあります。このプログラムを削除して再起動することで解消することがあります。
• 上位回線側の問題の可能性もあります。プロバイダーやCATV会社(ちゅピCOMなど)でネットワーク設定が変更されたり、障害が発生したりしている可能性があります。その場合は上位回線側に問い合わせてください。
• 上記で改善しない場合は、顔認証付きカードリーダーのメーカー(パナソニック 0120-878-400、富士通 0120-924-524、キヤノン 03-6636-0333など)またはネットワーク設置業者に問い合わせてください。
Q1-6: 資格確認端末の画面がフリーズしたり、真っ暗になったりします。
A: 電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンし、再起動してください。これにより復旧することがあります。スクリーンセーバーの設定や電源オプションを確認し、画面、スリープとも「なし」になっていることを確認してください。高速シャットダウンが有効になっている場合は無効にしてください。
Q1-7: カードリーダーの画面が横向きになったり、表示がおかしくなったりします。
A: 再起動で直ることがあります。ディスプレイ設定で画面の向きを「縦」に設定し直してください。CPU切替機を使用している場合、一旦レセコンに切り替えてから再度資格確認端末に切り替えることで解消することもあります。特定のUSBポートとの相性問題で表示がおかしくなる場合もあります。
Q1-8: 医療機関コード変更に伴う設定変更が必要です。
A: 医療機関コードが変更された場合、以下の作業が必要です。
1. 新しい医療機関コードに移行する前に、顔認証付きカードリーダーのセットアップ情報を初期化します。支払基金提供の初期化ツール(資格確認端末の「C:\support_ons\3_導入アプリケーション\InitializeFace.zip」に格納)を使用してください。
2. 新たに取得した電子証明書を資格確認端末に設定します。「電子証明書インストールマニュアル」を参照してください。
3. 顔認証付きカードリーダーのインストーラーを起動し、ログインIDを登録します。
4. 顔認証付きカードリーダーのアプリケーションを起動します。
◦ 注意: 基金側への申し込みで新医療機関コードへの「継承申請」をポータルで行っていないと接続不可となる場合があります。申請後、登録完了まで2週間~1ヶ月程度必要です。
Q1-9: オンライン資格確認システムのログインIDやパスワードを忘れてしまいました。
A: 納品時に提供された「ソフトウェア設定書」を確認してください。資格確認端末内にも「C:\support_ons\1_account\ソフトウェア設定書」としてPDFファイルが保存されています。マスターアカウントは管理者アカウントを発行するためにのみ使用されるため、管理者アカウントでログインしてください。パスワードを5回間違えると30分ロックがかかる場合があります。
Q1-10: オンライン資格確認端末からプリンターで印刷できるようにしたいです。
A: 資格確認端末は電子カルテのネットワークに直接アクセスできないため、電子カルテ端末に繋がっているプリンターに直接印刷はできません。代替案として、オンライン資格確認端末で書類をデータ(PDFなど)でダウンロードした後、ファイルを共有フォルダに置いてください。そうすれば、電子カルテ端末でファイルを取得し、電子カルテ端末上で印刷できるようになります。
Q1-11: 訪問診療のオンライン資格確認やモバイル端末の設定について知りたい。
A: レセコンメーカーからスマホを購入し、オンライン資格確認端末で取得有効化するよう指示があった場合は、三栄シスポなどのレセコンメーカーに設定方法を確認してください。訪問診療の機能を有効化する設定は、オンライン資格確認システムの環境設定で行うことができます。
Q1-12: 他の医療機関の医療情報が見られるようにしたい、または高額療養費の情報が取得できません。
A:
• 他の医療情報閲覧:簡易説明書を参照して操作を行ってください。
• 高額療養費情報:患者様からの同意が必要です。マイナンバーカードの場合、患者様が画面操作による同意を行うことで情報取得が可能となります。患者様が同意しているにも関わらず情報取得が行えない場合は、オンライン資格確認システム側の問題である可能性が高いため、**オンライン資格確認等コールセンター(0800-080-4583)**に問い合わせてください。
2. オンライン請求関連
Q2-1: オンライン請求を行っていますが、資格確認端末から印刷ができません。
A: 資格確認端末に直接USBでプリンターを接続するか、共有フォルダーに印刷したいPDFを置いて、プリンターが接続されているPCから共有フォルダーのPDFを印刷する設定を行うことで可能です。
Q2-2: 電子証明書の有効期限が近づいていますというメッセージが出ます。
A: 支払基金の電子証明書に関するメッセージの場合、ポータルサイトで手続きを行ってください。詳細な手順は、**オンライン請求システムヘルプデスク(0120-60-7210)**に問い合わせてください。証明書を更新後、新しい有効期限になったことを確認し、バックアップも行うよう案内されています。更新費用として1,500円がかかる場合があります。
Q2-3: オンライン請求でレセプトデータをアップロードしたいのですが、データが表示されません。
A: レセプトコンピュータからUSBメモリに出力したオンライン請求データを、オンライン請求システムの画面から「参照」ボタンを押して、出力されたファイルではなく、そのファイルがあるフォルダを選択してください。これによりデータが読み込まれる場合があります。支払基金のマニュアルには「ファイルは表示されませんが、問題はありません」と記載されている場合があります。
Q2-4: オンライン請求の申請をする際、回線種類をどれを選べばよいですか?
A: 「インターネット接続 IPsec+IKE」を選択してください。
Q2-5: 自宅でオンライン請求を処理したいのですが、可能ですか?
A: 自宅で処理するためにはVPN回線の契約が必要で、現地調査が必要です。
オンライン請求専用のパソコンで設定する場合は、オンライン資格確認端末に入っている電子証明書と別にオンライン請求用パソコンに、電子証明書が必要な為、「追加で電子証明書が必要になります」
Q2-6: セキュアのUSBトークンが認識されない、またはエラーが出ます。
A:
• USBトークンのランプが点滅している場合は、別のUSBポートに差し込んでください。点滅から点灯に変わったら、パソコンを再起動し、セキュアを起動します。
• トークン認識時に赤色に点灯している場合は、ドライバの再インストールを試みてください。
• 「Certificate Varidation Failure」などのエラーが出る場合、トークンが認識されていない可能性があります。特に「黒色」のトークンの場合、交換が必要な場合があります。
• USBトークンを挿入してもエラーメッセージ「ルート証明書がインポートされていない」と出る場合、トークンドライバの再インストールを行い、セキュアネットワーク接続を確認してください。
• セキュアネットワークサービスはサービス終了に伴い、オンライン資格確認ネットワークへの移設が必要となる場合があります。
Q2-7: オンライン請求で再審査請求(取下げ)を行いたいのですが、操作方法がわかりません。
A: オンライン請求システムの操作であるため、**オンライン請求システムヘルプデスク(0120-60-7210)**に問い合わせてください。ヘルプデスクの指示に従って操作してください。
3. エラー等
Q3-1: パソコンの電源が入らない、または電源ボタンのランプが点灯しません。
A:
• まずACアダプターのランプが点灯しているか確認してください。点滅している場合はアダプター不良の可能性が高いです。
• 電源ケーブルが緩んでいないか、しっかりと差し込み直してください。
• 電源ケーブルを抜いた状態で、電源ボタンを数回長押しして「放電作業」を試してください。これにより静電気が除去され、復旧する場合があります。
• 上記で改善しない場合、本体故障やマザーボード不良の可能性が高いです。交換対応が必要となります。ファンから異音がする場合はファンに問題がある可能性があります。
Q3-2: Windowsが起動しない、ブルースクリーンが表示される(例: Critical Process Died)。
A:
• 強制終了後、電源ケーブルを抜いて放電を試してください。
• OSが破損している可能性が高いです。リカバリや再セットアップが必要となる場合があります。
• SSDの不良セクタが原因でWindowsがハングアップすることもあります。
Q3-3: 「PXE-MOF: Exiting PXE ROM」と表示され、起動しません。
A: ストレージ(SSD/HDD)が認識されていない可能性が高いです。BIOS画面でストレージが認識されているか確認してください。ストレージの故障が考えられます。
Q3-4: 「0x80070643 エラー」が出てWindowsアップデートが失敗します。
A: 回復パーティションの容量不足が原因の可能性があります。回復パーティションを削除し、再構築することで解決する場合があります。
Q3-5: 「予期せぬエラー」が表示され、患者情報などが確認できません。
A: オンライン資格確認システムのシステム側の問題である可能性が高いです。**オンライン資格確認等コールセンター(0800-080-4583)**に問い合わせてください。
Q3-6: 「アプリケーションのコンポーネントでハンドルされていない例外が発生しました。ルート要素がみつかりません。」などのエラーメッセージが出ます。
A: SSD障害によりファイルが読み込めない状態にある可能性があります。また、コールセンターからはMicrosoftのエラーなので、そのまま使用しても問題ないと言われる場合もあります。一部オンライン資格関連のソフトが関係する事例もあります。
原因ソフトを特定できた場合は修復できることがあります。緊急に業務に支障がない場合はそのままご使用いただけます。
Q3-7: 「てまさく」アプリのメンテナンス更新が「サーバにつながりません」と表示されます。
A: 基金への接続に問題がない場合、MDIS側のメンテナンスサーバーへの通信が混雑している可能性が高いです。時間をおいて再度試してください。すぐに更新が必要な類のものではない場合があります。
Q3-8: マウスやキーボードが反応しません。
A:
• 電池式のものを使用している場合、電池が切れているか、接触不良の可能性があります。
• 無線式のものを使用している場合、USB無線受信機が正しく接続されているか確認してください。他のUSBポートに差し替える、またはパソコンを再起動することで改善する場合があります。
• CPU切替機を使用している場合、無線レシーバーがレセコン側に差し込まれているなど、接続先が誤っていることがあります。正しい機器に接続し直してください。
• Windowsのスクリーンキーボードで一時的に対応し、交換品が届くのを待つこともできます。